原付通'2011 道 Refrain〜旅日記ー追憶編ー


※地図素材 著作権:白い地図工房

天気:曇りときどき雨


タイムテーブル

AM5:00 起床〜撤収開始

AM5:56 撤収・パッキング完了

AM6:21 三本木を出発

AM8:20 宮城県 栗原市

AM8:33 岩手県・突入! 一関市

AM10:00 岩手県 水沢市 ¥100ショップに立ち寄る

AM11:00 岩手県 花巻市

AM11:25 花巻市・北部 道の駅 石鳥谷

PM1:00 岩手県 盛岡市  雨に降られる中・昼食

PM2:11 盛岡市郊外? 雨に降られる

PM2:34 盛岡市北部 雨は止まない

PM3:08 岩手郡岩手町 道の駅 石神の丘   久しぶりに青空を拝む

PM5:07 二戸郡一戸町

PM5:48 青森県・突入! 三戸郡

PM6:07 青森県三戸郡 道の駅 さんのへ

PM8:02 道の駅・構内にテント設営


5:00 起床

この旅で初となるゲリラ野宿から一夜明けて、

ここは宮城県大崎市 道の駅・三本木やまなみ


当然ではあるが、健康ランド泊やビジホ泊と違って、こうした公共の場での強引な野宿・・・という行為には

施設に人が増え始めるまでに早々に撤収する…といった暗黙の掟が常につきまとう。


寝過ごす事がなくて良かった・・・?などと、まだ寝ぼけた頭で思いつつ、

テントから這い出ると、空は相変わらず厚い雲が覆ってはいるものの、

幸い・雨は上がっているようだ。



それにしても、我ながら・とんでもねぇ場所で寝たモンだ・・・(笑) などと思いつつ、撤収前に

とりあえず洗面・歯磨き・トイレに立つ…と、





更にとんでもない場所で寝てる猛者が居た(笑)

昨夜、意気投合して長時間お話した日本2週目のチャリダーさんだ。

寝袋でベンチにダイレクトに横たわるワイルドスタイル★

さすがに、さすらった年季が違う。

見習いたいものである。


彼はまだお休み中だったので、とりあえず起こさぬように静かに横を通り過ぎた。





ントを撤収し終え、何となくふと周囲を見回してみると、

我々以外にも、実に多くの人達がこの道の駅で夜を明かしていたコトに気付く。


私とチャリダーさん以外は皆・車だったが。

その中に一組の老夫婦がおられ、車の後部に折りたたみ式のテーブルを置き、朝食を準備している様だった。

彼らのミニバンの前を通り過ぎた際、「おはよ〜ございます」 とご挨拶すると、

なんと、バーナーとコッヘルで沸かした熱いコーヒーを「よかったらどうぞ?」と振る舞って下さった(^−^)

ありがたく頂戴し、しばしお話する。



しばらくすると、今度はこんな早朝にも関わらず新たな出会いも。



京都から来たという2人の若いヒッチハイカー

乗せてくれる車を探して移動中らしい。

しばらくお話したのち、時折通り過ぎるトラックなどに親指を立てるべく、彼らは国道へ降りて行った。



まさに一期一会。

野宿明けならではの、ほんの少しの素敵な時間がのんびりと過ぎてゆく。

この空気・雰囲気が何とも言えずホントに好きで、病みつきになりそうだ(^−^)★





AM6:21

備を終え、エンジンをかける。

チャリダーさんも起きて準備しておられたので、ご挨拶してお先に出発。



国道4号をしばらく北に走る。

5分ほど走ると、コンビニがあったので朝食をとり、再び出発。



しばらく走ると、前方に何となく見覚えのある自転車が走っていた。

接近してみると・・・・

なんと、道の駅で別れたチャリダーさんでした(笑)

進行方向が同じだったのか。

私がコンビニで朝飯してる間に、追い抜いておられた様子。

「また会いましたね〜★」 と、談笑。


本当に次々と思いがけない出会いが巻き起こる、愉快な朝でありました(^−^)




AM8:33 岩手県 一関市 AM10:00 岩手県 水沢市

城県を突破し、いよいよ岩手県へ突入する。

一関市では、片側一車線路ながら・県境スナップの為に強引に停車(笑)



一方、水沢市では

道中・偶然¥100ショップを見つけて小躍り(笑)♪


実は前日、仙台辺りを走っていた時のコトであるが、

フロントポケットに突っ込んでいた車体を拭く為のタオルが、気付かぬうちに吹きすさぶ風に

ふっ飛ばされてしまっていた様で、物資を安く仕入れられるお店を探していたのです(^−^)


駐車場に滑り込むと、開店1分前だった。

同じく開店待ちの見知らぬオッちゃんと並んでて、

『1分ぐらい早く入れてくれたらええのにな〜』 と笑い合ったのを何となく思い出す(笑)






AM11:00 岩手県 花巻市 AM11:25 花巻市・北部
道の駅 石鳥谷

道4号を更に北上し、

伝説の詩人・宮沢賢治の郷里である花巻市にさしかかる。


この周辺のエリアは本当にのどかな田園が続き、爽快感が高まる半面・

周囲に遮蔽物の少ないだだっ広い平野部が主となるので、

時折、すさまじい向かい風…或いは横風が容赦なく襲う瞬間がままある。


トップスピードを維持しながら走る途中、ふいに突風が横腹に突き刺さった瞬間、

タイヤキュキュッ!!と、微妙に横滑りする危ない場面もちらほら・あったり…(^_^;)


・・・・というヤツは、まさに

こちらが思いもよらぬ死角・・・四方八方から、瞬間ごとに向きを変えてランダムに

我々の全身を打ってくる。

それはまるで意思のある生き物のよう。


少しでも油断すれば、

バランスの悪い多積載原付は あっという間に煽られて転倒してしまうコトだろう。。。



恐らく、遥か南・・・・我々の背後から徐々に本州を北上しつつあった台風君の影響もあったのだろうか。

とりあえず、慎重に走る事を再確認。






の花巻を走り続け、石鳥谷という道の駅に辿り着いた時は、一気に緊張が溶けて

ドッと座り込んでしまう。


しかし、トイレから出た瞬間・・・・・・・


ポツ・・・・

え?

ポツッポポツ・・・・

おい・・・・・

パララララ・・・・

雨ェェェェ(T_T)




なかなかに、東北突破への道は険しい・・・・・・(^_^;)






PM1:00 岩手県 盛岡市

続的に降っては止む雨の中、走り続けて花巻を突破。


岩手 最大規模の街・盛岡市に到着したトコロで、

レベル4〜5・・・・即ち・走るのに支障をきたす規模で凶悪に降り始めたのだった。。。。(^_^;)



幸い、都市部ゆえに雨宿りの出来そな場所は豊富。

一軒のコンビニに飛び込むと、そこはお店で買った品物ならば店内飲食が出来る・・・・という

素晴らしい?コンビニだった(笑)



どん兵衛に湯を入れて、ガラスにしたたる雨粒をぼんやり眺める。

しばらく雨は続きそう。




事を終え しばらくして外に出てみるが、多少の強弱を繰り返しながら、雨は落ち続ける。

意を決して走り始める。

対雨装備はMAXレベル。



PM2:11 盛岡市・郊外

バイパスに乗る中…突如・猛烈に勢いを増したに圧倒され、

思わず、巨大な陸橋の高架下に身を隠すような一幕も(笑)


珍しく、交通量はまばらな為、ひとたび車列が通り過ぎたら、途端に静かになる。

周囲は鬱蒼とした木々が囲み、雨の降る音。むせかえる土の匂い

足止めを喰らっているはずなのに、なぜか良い雰囲気。

少し和んでしまった。





PM3:08 岩手県 岩手郡
道の駅 石神の丘
PM4:08 岩手県・北部
<位置詳細不明>

手県も、ぼちぼち終盤。

PM3:08 岩手郡
石神の丘
 という道の駅

ここも、かつて訪れた記憶のある場所であるのだが、

施設内に入ってしばらく小休止していると・・・・・・

なんと!上空の厚い雲の切れ目から、薄い水色の空が覗いているではありませんか(^−^)♪ン


東京以降・・・・国道4号に乗ってから・ここ数日、完全に雨天に呪われていた(笑)中、

数日ぶりに拝む、青空♪ちょっと感動★



だがしかし。だがしかし。

どうやら、完全に雨雲をマいたワケではなさそう

青空の見える隙間はほんの僅かなものに過ぎず、その周りには相変わらず、

どんよりと禍々しい灰色のブ厚い雲が、まるで意思のある生き物のように

風に乗ってゆっくりと北へ動いている


コイツぁ・・・・油断は禁物だ。

恐らく…また・ひとたび機嫌を損ねたら、途端に雨中決死行に逆戻りとなるに違いない・・・・・(^_^;)

そんな空気をひしひしと肌で感じ、休憩もそこそこに再び走り始める。

今日中に青森までイケればいいが、果たして・・・・??




PM5:37
岩手/青森の県境に程近い山間の道 
PM5:48
青森県 三戸郡

PM5:48 青森県・突入   三戸郡

しく見ていなかった青空に心弾まされたからか、

その後の移動はかなりテンポよく進み・・・・


遂に、本州・最後の青森県へとやってきた。


すでに陽は落ちようとしているが、何とか青森県入りできた★

今日中にここまで来れたのは、日中の荒天からすればかなりの幸運(^−^)



とりあえず、本日はここまで。

今夜も、数km先の道の駅にて野宿する事に決め、あとはそこまでのんびり進む。





PM6:07 道の駅 さんのへ

日の野営ポイント(笑)・道の駅さんのへ に到着。

既に辺りは薄暗い。


この道の駅も、かつて来たコトあるのですが・・・・

トラックや普通車・・・・・割と、頻繁に出入りしてる感じ。

もう少し人の出入りがまばらになるのを待ってテント設営か。



飯と風呂を先に済ませる事にする。

ちなみに、道の駅のすぐ隣にコンビニがあってメチャ便利(^−^)




PM8:02 テント設営・完了

ったより、まだまだ車の出入りはある。。。。が、

そんなコトを気にしてたら、野宿なんて出来やしない(笑)

ええい!ままよ!!  と

かなり素晴らしい場所(笑)に強引に設営★

施設はクローズしてるものの、思いっきり・産直広場とやらのまん前ですね(笑)

屋根がポイント高い!これで夜中に雨がきても大丈夫★


明日は超!早朝に撤収するんで、勘弁して下さ〜〜い(笑)

そんなこんなで、今日も野宿。




気の良し悪しなんかでその足取りは鈍くなり、また・軽やかにもなるのも、原付旅である・・・・・

分り切った事だが、そんな旅の側面を改めて実感した旅の6日目。



東北地方もいよいよ大詰め。

宮城県の中部から出発・・・・岩手県を縦断突破し、青森の南部まで・・・・・と、

思わしくない天気の割にはグッと北海道へ近づくコトができたのは嬉しい誤算であった。


また、本日は

結果的に、野宿に始まり、野宿に終わる……という1日になった。



今回の旅も野宿を積極的に取り入れていこう・・・・と当初より決めていたものの、

大阪出発より〜前半はコンディションを優先した為・なかなかその機会もなく。

5〜6日目にして、ようやくテントの出番がきた。


宿代がまるごと浮くのは、最大のメリットだが、その反面

体力が全快しない、あらゆる意味での安息が保証されない……etc.etc

様々なデメリットを伴うのもまた事実。


ただ、前半で触れたように

正規の宿では決してありえない出会いや出来事が数多くあるのが、その醍醐味でもある。



東北縦断を前に、

旅がようやくストイックな雰囲気を帯びてきたコトを、テントの中でそれとなく噛みしめながら

青森の夜は過ぎるのだった。









 
宮城県大崎市〜岩手県〜青森県 三戸郡

走行距離:
250.7km
総走行距離:
1281.9km

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