9月11日
津軽海峡編

青森〜函館


※地図素材 著作権:白い地図工房
vol.1 フェリー埠頭へ

vol.2 青森出航!

vol.3 船内徘徊〜近畿の縁

vol.4 津軽海峡独りギグ(笑)

vol.5 迷子×迷子

vol.6 函館ぼんやり

vol.7 宿はハズレ

天気:晴れ


 

 

vol.1
★フェリー埠頭へ★



午前5:30頃、あおもり健康ランドの仮眠室。

ヘンな夢を見てて、自分自身の「なんやねん!?」という寝言で起床
(実話(笑))

幸い、周りの人は皆・熟睡中。

さて、本日は遂に函館上陸の予定。

何時に乗るか特に決めてなかったフェリーは7:30の便に決めた!

そうと決まれば、荷物をまとめてサッと出発する。

フェリー搭乗手続きは大体・一時間前らしい。

コンビニで朝食を済まし、

am6:30頃

フェリー埠頭に到着★

予約はおろか、電話一本さえしていなかったにも関わらず、想像以上に

すんなりとチケットは取れた。

バイク関係を自ら船に載せるのは初めての経験ゆえ、その一部始終は中々に

興味深かった。

 

思った以上にスムーズにコトが運んだ為、乗船までの時間、ゆったりまったり過ごす(笑)

 

 

 

vol.2
★青森出航!★



am7:00頃


乗船のアナウンス。
写真バックのフェリー・『ほるす』に乗り込む。

勿論、原付に乗ってダイレクトに凸凹タラップを上って乗船(笑)

バイクや自転車の類は車よりも先に乗船できるのがメリットだ。

バイク乗りは残念ながら俺一人。自転車の旅人が一人居た。

船室はこちらから指定しなかったので、2等。

 

am7:30


遂に出航!

遠ざかる青森港を眺めていると、さすがにグッとくる。。

出航後、しばらく経って「あ!」と気づく。

「原付の鍵がねぇ!! まさか付けっぱなし?!」

フェリーん中じゃ盗難の心配はまず無いものの。

取り急ぎ、船内のフロントに事情を説明・了解を得て、

航行中は立ち入り禁止の車輌積載スペースに降りていく。

相棒を確認するや、キーさしっぱなしでござった。。。(笑)

幸い、イグニションはOFFになってたんで、バッテリーは異常ないと思う。

で、そん時に↓撮影。

原付をフェリーに積載する際はこんな具合。
ちっぽけなアクシデントのお陰で、ちょっと貴重なスナップをゲットできた★

 

 

 

vol.3
★船内徘徊〜近畿の縁★



東日本フェリー・青森−函館間の航海時間は3時間半余り。

荷物はほぼ全てを2等船室に残し、船内をウロウロしてみる。

 

出航から小一時間ほど経った頃だろうか。

甲板で青森の方角をひとり眺めていると、一人のオッちゃんに声をかけられる

カメラのシャッターを押して欲しい、とのコトなので引き受ける。

よく喋るオッちゃんと話してみると、

何でも、俺と同じく一人旅。

車で。

更に、京都から本州を抜けてきたという。

近畿人に久々に出会えた些細な嬉しさは2人同じの様で(笑)

「コーヒー飲み行こか!よっしゃ行こう!」

誘われるままに着いていく(笑)

 

良い話し相手がみつかった!とオッちゃんは更に凄い勢いで喋りだす(笑)

どこかの会社の社長さんらしい。

年齢、境遇、車:原付、高速:下道、などの違いはあれど、本州を自走して北海道入りする…

同じ様なコトをやっている仲として、そこそこ話も合う(笑)

年配の人が凄いガッツ持ってる事にビックリしたし、色々後学になる(?)話も聞けた充実した

ひと時だったと思う。

一時間ちょい程話したアト、別れる。

ちなみにオッちゃんの船室、得等!

青森〜函館の僅かな航路やのに・・・ブルジョワジ〜(笑)

 

 

 

vol.4
★津軽海峡独りギグ(笑)★



またしばらく甲板をひとりブラブラする。

右手に下北半島!そして、恐山とおぼしき山陰が・・・!

他に甲板に出てる客は思ったよりまばら。。

そこでふと閃く。

「ギターあるやん!」(笑)

ここからの展開は容易に想像がつくと思う…(笑)

甲板でも更に人の居なさそうな場所へ移動し、ギターを取り出し

弾き語る。

5〜6曲ぐらい熱唱(笑)★

遠慮なく大声で歌ったにも関わらず、苦情は来ず。

自己満足の世界に浸っている間に、いつの間にやら函館が見えてくる。

 

 

 

vol.5
★迷子×迷子★



なんだかんだであっという間だった青森−函館航路。。

帰りの小樽−舞鶴間の航海時間がこの6倍近くあるコトはとりあえず忘れる事にする(笑)

 

船が港に停まる少し前、乗り物付きの客は各自の車・単車にてスタンバイするよう

アナウンス指示される。

先ほど鍵を抜きに行った車輌積載スペースに降りていく。

下から3階分がそのエリア。

それぞれの階層に

ダンプ・大型車、普通乗用車及びバイク・自転車

所狭しと並んで停まっている。

そのスペースはかなり広い…。

相棒が居る場所はどこやったかな?とやや迷いつつ(笑)、何とか辿り着く。

既にロープや石での束縛は解かれていたので、準備する。

 

次々と周りの車がエンジンをかけていくので、そこはとてつもなく排気ガス臭せぇ…(泣)

車のヒトはともかく、生身の身としては辛いトコロ。。

辛抱して待つコト数分後、またもや些細な出来事が待っていたのだった・・・。

 

港が近づき、揺れる中ボ〜ッと待っていると、

向こうから『5〜6歳位の男の子』が凄い勢いで駆けて来る。。。

入港時、車輌関係に乗ってスタンバイするのはドライバーだけ、という決まりゴトがある事を

この時はすっかり忘れていた。

走る子供…

その後ろに親…親・・・?おや?居ねぇ(笑)?!

しばらくすると、男の子はまた元来た方向へ走っていく。

親の姿、依然・見えず。

行ったり来たりして、子供、何やらつぶやいている。

男の子がいわゆる迷子である、と気づくのに そう時間はかからなかった。。

 

今にも泣きだしそうである。

仕方ねえ。

荷物をその場に置いて尋ねてみる。

「どしたん?パパとママは?」

男の子は年齢の割にしっかりした口調で

「お母ちゃんに待っときなさいって言われたけど、待ちきれずに来ちゃったの…」 

と、泣き出す寸前

(だ〜〜!親は何やっとんねん?こんな小さい子から目離すなよ〜!!)

 

正に船が港に停泊するその時だったが、放っとくワケにもいかず。

「おっしゃ、お母ちゃん探しに行こう。」

とりあえず上のロビーまで連れて行く事にする。

 

入港時の揺れを気にせずに走ろうとする子供に「ゆっくり行こ!」と諭しつつ

何とか客室付近まで連れて行く。

すると、やっと母親が現れた。

男の子は言われずともキチンと俺に「ありがとーございました!」

お礼を言うと、母親に頭をはたかれ、こっぴどく叱られていた。

一方、母親、俺に一言だけ 「すいませ〜ん」

それはどうでもええねんけど、

ただ、子供を叱りつけるぐらいならキチンと目を離すなよ!と。

あの子の方がよっぽどしっかりしとるで。。

 

函館到着前のちょっとしたエピソードでござった。

 

で、このアト。

元居た原付積載地点まで戻るのだが、今度は俺が迷子になる(爆)

「あれ?こっち…ちゃうん? ドコや?ここ?!」

いや、ありゃ子供じゃなくとも迷子なります(笑) 広いねん!とりあえず。

幸い、泣き出す前に何とか戻れました(苦笑)

 

 

vol.6
★函館ぼんやり★



船が到着すると、徒歩の客に先駆けて車輌関係が先に降りる。

そしてその際にもキチンと順番がある模様。

1、大型車輌

2、普通乗用車

ときて、バイク・自転車等は降りる時ゃ最後・・・。

乗る時はイの一番に乗れたのに。。。(苦笑)

で、

am11:00頃

何とか北海道・上陸★★

とりあえず今日はもう走らず、函館で一泊するコトは何となく決めていた。

フェリー埠頭を出て一般道へ。。

今までも予習として(?)地図なんかを眺めたりしてたとは言え、そこは右も左もわからぬ未知の道路!

今までの様にデッカい国道一本をひたすら走ればいい、というワケではない。

 

とりあえず時折ツーリングマップルを参照しつつ進み、目に付いたコンビニに停まる。

ここで、北海道まっぷるというガイド本を購入。

観光中心やけど、道内全域の様々な情報がわかりやすく掲載されている。

北海道と言えど、この時期。日中はやはり陽射しが強い。

立ち止まってガイド本眺めてたら、結構暑かったりするのである。

どっかファミレスでもあったら、入ってのんびりするかな。と

しばらく走る。

走れど、ファミレス見当たらず(笑)

そういったウチにドンドン函館の南へ行ってしまう。


成り行きで、
西埠頭・赤レンガ倉庫の立ち並ぶ一帯をウロウロ。。。

 

昼過ぎ、結局いつものように(笑)ローソンで昼食。

食後も、ガイドとマップルめくりつつ、ど〜すっかな〜・・・と

ボ〜ッと休憩する。

結局、ローソン前のベンチに2時間ほど座りっぱな(笑)

 

せっかく函館まで来てぼんやりと時を過ごすなんて勿体無い!と思われそうだが、

一週間脇目も振らずに走り続けた俺にとって、このボ〜〜ッとした時間は実に

必要だったのだと思う。

 

 

vol.7
★宿はハズレ★



ボーッとリフレッシュ(笑)し、ぼちぼち今夜の宿を考える。

北海道とはいえ、さすがに都心部。

近場にナンボでも宿はある。

健康ランドやライダーハウスもちらほらと。

だが、今晩は荷物の整理とかもしときたい!ってのがあって、

安いホテルをとるコトにする。(当然、予約なし(笑))

 

さっき買ったガイド本を参照。

一件目・電話…満室(泣)

二件目・電話…部屋有り!!

疲れてたんで、もう即決(笑) 早速、現地へ赴く。

 

建物を遠くから確認・・・がしかし?

そこは古い建物。ちょっとくたびれたホテル。。

な〜んか嫌な予感・・・的中(泣)

 

部屋は薄暗く、窓の外は壁・・・(泣)

極めつけは掃除のオバちゃん

チェックイン後、煙草吸ってると、ガチャガチャ!いきなり入ってこようとするでわないか(泣)

何事かと思いきや、ポットの湯を交換するだのナンだの。。。

廊下をドタバタ走り回るし、最悪・・・・(泣)

 

まぁ、ひとりでのんびりと休むコトは出来たんで、それが唯一の幸いといったトコロか。

 

宿に荷物置いて気兼ねなく出歩いたり出来るのもまたメリットのひとつ。

19:00頃には晩飯食った後に、ネットカフェにて情報収集もしつつ。

北海道・最初の夜は更けてゆく。。

あ、そういや夜景見てね。 ま、いいか…(爆)

 

 


函館近郊
走行距離:14.2km

 

 


→NEXT

←TOP