旅のつくりかた編
原付に荷物を積む…!
原付に荷物を積む

どのような積載箇所が考えられるか…

リアキャリア

メットイン

足元スペース

フロントポケット&コンビニフック


雨天時に備える!

原付に荷物を積む

回は原付の旅でどんな荷物が必要になるかを考えてみましたが、
今回は、それらを
原付に積み込む場合のあれこれについて書いてみたいと思います。

前回もチラッと触れましたが、原付スクーターというのは積載能力が特に優れているワケでは
ありません。
荷造りの段階で荷物を極力少なくすべきである、と書いたのですが、いざ・それを原付に積み込む場合、
果たして上手くいくのか・・・

旅に出る前に、
1度は
積載シミュレートを行ってみるコトを強くお勧めします。

そして今回はそのシミュレートに際し、少しでも参考になるような
原付に大荷物を積載する場合、どのような箇所に積む事が可能か…
どういった積み方が考えられるか…


などの事柄を、私の経験を踏まえて書いていきたいと思います。


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どのような積載箇所が考えられるか
ず最初に、原付にいざ・荷物を大量に積み込む場合、
主にどのような積載箇所が考えられるのか…挙げてみたいと思います。




■リアキャリア
■メットイン
■足元スペース
■フロントポケット&コンビニフック

一般的な原付スクーターに荷物を積むコトが可能な場所を大雑把に考えてみると、
主にこういった箇所に大別できるのではないかと思います。

これらの場所には、
当然それぞれ・積める量、積むコトによって生じるメリット・デメリットなどがあり、
如何にして効率的かつ機能的に積荷を割り振っていくか…
旅の荷造りの最後の鍵となるワケです。


では、それぞれの位置について掘り下げて考えてみたいと思います。


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リアキャリア
アキャリアを制する者は積載を制す…(笑)!

と言っても良いほど?、重要な部位だと思います。

車種によってはその形も様々ですが、ここは原則として荷物を積み込むコトを前提に設計されているハズ
なので、積載箇所として利用しない手はありません。

まず、ここに積荷を持ってくる際、その方法は以下2通りに分れるコトだと思います。

■キャリアに直に荷物をくくりつける
■カゴやボックスなどを取り付ける


前者の場合、積載できる量は限られてしまいます。
後者だと、積載量は格段に増しますが、調子に乗って大量に積みすぎると走行する際のバランス
大きく影響し、危険が増します。

そういった点を踏まえて、過去の私の例を幾つか列挙してみたいと思います。



■キャリアにダイレクトに積むパターン



04〜05年の旅にて実践したパターンです。
リアキャリアにテントシュラフの2つをゴムワイヤーにてくくりつけて積載。
写真で分かるように、バランス取りの為にブルーシートを長方形に畳んで最下部に
噛ませて
あります。


ワイヤーは
テントとシュラフをひと括りにする為のモノが2本、
それをキャリアに固定する為に2本、の計4本使用です。



この時はメインの荷物を足下スペースに置いた形態だった為、
リアに持ってくる荷物は最小限に留めてました。

メリットとしては、
走行する際のバランスがとても良く、強風に煽られるコトも全くなかったコトでしょうか。




■キャリアにカゴを装備したパターン



09年の旅にて初めて試みたパターン。
キャリアにカゴを取り付け、
メインの荷物<大リュック>・テント・シュラフを計4本のワイヤーにて
厳重に固定してあります。

メリットは、
装備の8割を後部に集中している為、足元やその他のスペースがとてもすっきりして
走行する際の快適度が格段に上がったコト。

デメリットは、
かなりの加重が後部にかかる為 全体としてのバランスが悪く、強風に煽られたりする
コトも多々ある為・走行時に在る程度の注意が必要な点、
キャリアの強度が不足していないか常に注意する必要がある点でしょうか。。

写真は一見・バランス悪そうに見えますが(笑)、実際はそうでもなく。
定期的にチェックするコトを怠らなければ、問題ないレベルでした。







ずれも、日常でまずこんなに積まんだろう!ってな質量をリアに積んでの走行であり、
最初はやはり戸惑いましたが、ある程度の距離を走って慣れてしまえば、そんなに不自由しませんでした。

ただ、
手元のYAMAHA BJのマニュアルによれば一応・リアキャリアは積載3kgまで!と書かれております。
しかし実際に積荷を3kgに限定してしまうと、積載できる量などたかが知れてしまいます。

私が今までの旅でリアに積んだ荷物の重量も、正確に計ったコトすらありませんが、
恐らく2〜3倍の量は積んでいたハズだと思います…(笑)

その際、幸い・キャリアが破損したりするコトは無かったのですが、
積荷の重量に比例して危険が大きくなるのは当然であり、旅の最中・常に点検を欠かしたコトは
ありません。
公式の積載制限量を超えてリアに積む場合、常にその危険性・リスクが付きまとうコトを忘れないで下さい。

他、考えられる注意点としては…、

ここに積み込む荷物は基本的に1日の最初に一旦積込むと、1日の最後に開封するまで動かさない
思われますので、そういった点を考慮した上で積む荷物を選ぶのがポイントだと思います。

あと、
当然ですが、ガソリン給油口を極端に塞いでしまう積み方をしてしまうと後々・思わぬ苦労をします。。(笑)




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メットイン
席シートをバカッ!と開けて、色々と詰め込めるメットイン。

普段は文字通り・メット入れとなっている事が多いと思いますが、
原付で旅する場合、メットなど入れずに最大限・有効活用すべき収納スペースです。
その理由は、
まず・時と場所を選ばずに実に迅速かつ簡単に物を出し入れする事が可能である点、
そして最大の魅力は…
風雨に対する防御力が100%であるという事実!これに尽きます!

原付で長距離を旅する上で、頭を悩ます問題のひとつが雨天時の荷物のガードです。
後述する雨対策の項にて詳細を書こうと思いますが、

当然ながらこのメットインに収納されているモノは風雨に対して100%無敵!というコト。
これを利用しない手はありません。

私が過去の旅でここに詰めた道具類を列挙してみると…
■地図<すぐに使用しないモノ>
■一部の衣類
■レインスーツ
■タオル
■ウェストポーチ
<中には主に… 歯磨きセットなど生活物資の一部や電池類、書類など収納>
■パンク修理キット
■空気入れポンプ   etc.etc...


実に様々なアイテムを必要に応じて入れてました。
その主な選出基準は…
第一に、急な雨天時などに絶対に濡らしたくないモノ。
第二に、必要になった時に素早く取り出したいモノ。

こういった考えの元、厳選しておりました。



しかしながら、ここも収納できる量はそんなに多くありません。
当然・あまり無理やり詰めすぎるとシートが閉まらなくなってしまいます(笑)

ここに入れるアイテムは、特に!よく考えた上で選ぶコトをお勧めします。

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足元スペース
付スクーターには足元に両足を置くステップとして割と大きなスペースが設けられています。

そこにメインの大荷物<鞄の類>を持ってくるスタイルは、
私も04〜05年の旅にて実践しておりました。

まず、
メリットとしては…
積荷の重心が車体のほぼ中央・中心部に位置する為、走行中のバランスは非常に安定します。
ある程度の重量になってしまうであろう、メイン荷物が詰まったバッグなどを置くにはもってこいです。
そして、積荷が鞄などの場合、いつでも素早く中から道具を取り出せる事です。


逆にデメリットは、

↑写真のように、積荷のサイズによっては足元の大部分を積荷が占めてしまう為、
足場の確保が非常に困難であり、極端なガニマタ・もしくは荷物を両足でグリップするような姿勢で
走行するハメになる事です。。

長距離走行にあたって、長時間こういった姿勢で走行するのは、想像以上に疲労します。

私も最近は疲労軽減の為に
この『足元積載スタイル』は避けてます。


メリットの項に挙げた、積載する荷物からいつでも中身を取り出せる…といった点はすごく魅力的ですが、
ここに積荷を持ってくるのならば、更に極力中身を減らすのが好ましいと思います。



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フロントポケット&コンビニフック
後は、フロントポケット&コンビニフックです。


●フロントポケット●


存知・原付前部にある小物を放り込んでおけるスペースですね。
収納量もたかが知れているので、大して物は入りませんが、原付で旅をする上では
ここに入れるアイテムも一考すべきかもしれません。

私が過去、ここに入れていたアイテムを回想してみると…

■地図<現在進行中のエリアのツーリングマップル>
■ペットボトル飲料
■原付を拭くもの
■洗濯バサミ
■ゴミ袋


etc.etc...といった数々でした。

ここに物を入れるメリットは、なんといってもそのアイテムが必要になった時に瞬時に手に取れるコト!
これに尽きるでしょう★
地図などはその典型で、ルートを確認しながら進む最中ではメットインなどよりも
いつでも自在にお手軽に出し入れできるフロントポケットに置いておく方が遥かに便利です。

対して・デメリットを挙げてみますと、
まず・当然ながら、そのスペースの都合上・入るものが完全に限られてしまうコト。
そして、雨天時などはダイレクトに被害を受けるコト。

走行中に落っことしたりするコトがないように、あまり派手に詰め込み過ぎないのがポイントかもしれません。

それらを考慮した上で、頻繁に使用が考えられるモノを考えて入れるモノを選んでみてはどうでしょうか。





●コンビニフック●

ンビニフックとは、フロントのキーボックス横にあるフックですね。

その名称が示すように、
買い物袋をぶら下げて運ぶ為にあるようなようなものです。

普段から有効活用できる箇所ですが、旅の間も一工夫するコトによって積載箇所の可能性を
広げてくれるのではないかと思います。

私が過去にここに持ってきたモノを挙げてみますと…
■エンジンオイル<ビニール袋に入れた状態にて>
■小さめのウェストポーチ<主に電池類や手帳など収納>
■現地で買い物したモノ


…といったトコでしょうか。

やはりここも、あまり派手に物を持ってき過ぎると、
走行上のストレスともなりますので、あくまで補助的かつ可能な限り機能的になるように、
考えながら吊り下げる荷物を考えると良いと思います。



最後に
フロントポケット、コンビニフック、共に付属のマニュアルで確認してみると、
フロントポケットが1.5kg
コンビニフックが1kg が積載上限として設定されているようです。
キャリアと違ってそこまで気になる箇所ではないかもしれませんが、一応参考までに★

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雨天時に備える!

付で旅する間、やはり気になるのが天候です。

特に、大量に積荷を満載しての道中ならば、突然の雨には頭を悩まされるトコロだと思います。。

そこで、
如何にして積荷を雨からガードするか・・・

旅を快適にする為の重要な課題のひとつと言っても過言ではないこの問題?を
積載編の最後に触れておきたいと思います。


写真は私の
第一種雨警戒態勢です(笑)

ご覧のようにリアキャリア部の積荷には全て
ゴミ袋を2重にかけてあるのですが、
ワイヤーでキャリアに固定する前に被せる必要がある為、1日の最初・荷物を積み込む段階で
ある程度の判断が必要となるかもしれません。

メインの荷物であるリュックには更に
内部に→のように
もう一枚ゴミ袋を噛ませております。
外と内から
十重二十重のビニールでガードするコトで、ちょっとやそっとの風雨には動じません。

そして、フロントポケットの地図や濡れたら困るモノは
雨が降ってきたら、ソッコーでメットインに避難させる…といったコトを徹底し、
雨天時やそれに準ずる天候の日をやり過ごしているワケです。


↑写真は、
メットを同様にゴミ袋ガードしている図です。

私のいつもの旅スタイルでは
メットインに荷物を満載している為、停車時・基本的にメットはシート横のフックに
下げているのですが、その場合も雨に対する警戒は必要です。


以上の
ゴミ袋ガードが雨対策の基本にして有効な手段だと思うのですが、
これも防御力を上回る規模の
ガード不能・破壊的な暴風雨に対しては無力となります…(笑)

雨天時は積荷の雨対策を万全にしつつ、
なるべく移動距離を抑えて様子をみる…のが、賢明かもしれません。




積載編、如何だったでしょうか。。

原付で長期間・長距離に渡って旅する以上、ある程度の量の荷物は必要になってくるワケですが、
積載能力の乏しい原付に如何にして機能的に積載するか……

そこに明確かつ正しい答えなどはなく、
結局は試行錯誤してみる以外にないのだと思います。

自分で『ここにコイツを積めば便利かな?』と考え、実行し、それが上手くハマッた時は
何ともいえぬ嬉しさがこみ上げるものです。

安全に、便利に、機能的に、
旅する前に色々な積載をシミュレートし、実際に試してみて下さい★★


さて、
旅のつくりかた編 と題打って、主に原付一人旅・計画準備段階のあれこれを綴ってきたワケですが、
次回からは旅の道中でのコトを書いていこうと思ってます。

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