写真館2011


2011年
9月11日
屈斜路湖〜納沙布岬
〜根室
※一部の画像はクリックで拡大・別窓表示できます★



◆旅14日目◆

AM4:51 起床
屈斜路湖・和琴キャンプ場

空は朝陽で、薄く、紅く、そして
どこまでも透明な色に包まれている。


ものの数分でめまぐるしく変わる空。

うっとりと見惚れるほど綺麗…なのだ・が・?

忘れるなかれ。
ここは9月半ばの北海道。
少し震えてしまうほど、肌寒い…(^_^;)


設営地点、別角度より。

キャンプ場・入口入ってすぐの場所でした。

奥は、数組のキャンパーが居た為。
昨夜はなるべく・独りになりたかったので。




今までの野宿では、
アスファルト設営ばかりだったんですが、
やはり・芝生のサイトあってのテント泊★
快適さは、段違いです(^−^)





そんな朝の空気の中……
ふと、相棒をみてみると??

ぐおお、めっちゃ結露してます。。。。





リアボックスも、シートも、メーターも、ミラーも・・・・・

朝露でびっしょり…
まあ、これはサッと拭いて、少し走ればすぐ乾く。


問題は・・・・・・

同じような状態のテント。。。。(^_^;)

しっかり乾かしてからでないと、収納不能。。。
さて、どうしたものか…



そんなワケで、
外側が結露してグッショリ状態のテント。。。

ちょいと大変ですが
とりあえず・収納する準備からです。

1.テントをバラす。
2.タオルで、裏・表・隙間…まんべんなく拭く。
3.干す

昨年の四国でも同じ状況が一度ありましたが・・・
朝一から撤収に思わぬ手間がかかりました。。。(笑)

写真、奥の丸太にてテント・干し中。。。

さて、ある程度乾いてくれるまで、しばらく・暇ですが。














◆屈斜路湖〜和琴温泉・朝足湯◆



暇なので、キャンプ場内をウロウロ徘徊。
管理施設前にて、みつけた謎の注意書き。

『  』が発生しています。
貴重品は車内に置かないようにしましょう。

『  』…って何(笑)????

空白がムッチャ気になります(笑)
これは・・・・
ボケろ!とフられてるようなもの。
ここでボケねば、関西人・失格(笑)!!!


・・・・てなワケで、ブログにて
AM7:07〜
大喜利風に、『  』の答えを募集してみた。

以下、すべて自分の回答のみでした…(笑)

7:11 台風12号
7:17 ゾンビ
7:27 イナゴの大群
8:01 玉突き事故
8:15 ドラキー
8:27 ゴブリン



う〜む・・・・
いまいち・COOLなボケが浮かばず。不覚(笑)








AM8:12
大喜利のお題の解を考えながら(笑)、
屈斜路湖・湖畔を散歩する。





昨夜は真っ暗で、何も見えなかったんですが…
こういう湖だったんですなあ。

凪いでて、静かで、とても空気が良い。
マイナスイオンが全身を駆け巡る感じです。
野営地より、徒歩・数分。

屈斜路湖畔キャンプ場。
何故か私が野営したトコとは別に、もう一ヵ所・
別のキャンプ場が至近距離にあったりするワケです。

こちらは、湖畔のサイト。
いつか再訪する機があれば、今度はこっちに泊まってみよかな?


昨夜、湯浴みした和琴温泉。
こちらも、夜と朝では印象が大きく異なる。

藻みたいなヤツが一杯浮いてたりします(^_^;)


昨日はマッパで入浴したんですが、
今朝は足湯のみ浸かってみる。

相変わらず湯は川臭かった(笑)のですが、
寝覚めから予想以上に冷え込んでいた為、
凄く心地よかったです(^−^)

足の先から全身が温まる感じ★

入浴中のオッちゃんがひとり居られて、
しばらく談話。
足をチャプチャプしながら、まったり過ごす。



AM8:56 撤収・完了

なんとかテントも在る程度乾き、
他の荷物と共に撤収完了★

すれ違った他のキャンパー数名の方に
軽く御挨拶し、出発★












牛との邂逅



AM9:18
国道243号を東へ走る。
その最中、幾つか牧場が点在しており、
これはその中のひとつ。
でっかい牛くんが興味深そうにこちらをじっと見ていた。
かわええな〜(*^_^*)







『なんじゃい?』
(笑)

1頭を眺めていたら、
もう1頭近づいてきた★

これ以上ない至近距離での牛との邂逅。

思わず、
『あ、こんにちわ』 と、

人語で挨拶してしまった(笑)









牛さん、いっぱい。
ここのトコロ、牛を撮影する機会が非常に多い(笑)
有刺鉄線、痛くないのかな?

AM9:47 弟子屈町・摩周

摩周湖に近い位置。
国道沿いのセイコーマートにて、朝食。

ここは、ご覧のようにイス&テーブルが店先にあり、
いつもより楽に朝食&作戦会議(笑)ができた★










◆虹別〜フラッグ、確保

AM10:22

国道243号を、尚・東へ進む。
以下・4枚の写真は
同じタイミングで
同位置・別角度より、それぞれ撮影。




ひとたび・町を離れると、
途端にご覧の様な何もないストレートな道路と化す。






町から町へ・・・・
その間は、果てしなき荒野。

『さすらいの旅』を強く実感できるのは
こういう道路がもつ北海道ならではの魅力…






前方の標識からすると、
標茶町・荻野・・・・という場所?

虹別という小さな町の手前辺りである。







AM10:33 虹別

緑色のフラッグを求めてやってきた町である★


昨日の夕刻、本命の摩周湖のホクレンスタンドでまさかの売り切れ!
しかし、そこで仕入れた情報によると、
ここ・虹別には旗が生き残っているかもしれない…というコトだったのです。

例によって、
分りづらいですが、写真はスタンドの手前。
果たして、フラッグはまだ在るのか・・・・・??
緊張の一瞬。




ホクレン虹別SS

うおおおおお!!!!
そこで眼に飛び込んできたのは!
フラッグあります!の看板(T_T)

この看板を目の当たりにするのは、
黄色を手に入れた5日前以来!!

遂に!
幻の3本目のフラッグ・ゲットか……!?
セルフ給油したのち、店員さんに
「フラッグくださ〜い」
そして!!
道東の緑を無事、ゲット!!!!

かつて渡道した折は、通過ルートが偏っていた為、
お目にかかる事がなかった緑色。
そして、今回。
4種のフラッグの中でも、
売り切れが1〜2を争うほど多く、
入手難度が高かったのが、この緑色。

旗を持つ手が震えるほどの感動が・・・・(T_T)




早速、リアに装備!!

おお、これは…賑やかになってきた★★★

道南の黄
道北の青

道東の緑

手に入れたフラッグは3本目(^−^)
テンションMAX♪♪♪

さあ!これで残るフラッグは、『道央の黒』のみ!!
果たして、フルコンプは成るのか・・・!?!?





『3本目』の入手にひとり歓喜していると、
どこからともなく、祭囃子が鳴り響き・・・・
なんと!
何故か、スタンドの向かいの建物から
神輿が出てきた!!

しかも
神輿を担ぐ人達は、
緑色のハッピを羽織っている??

これは・・・
我々の緑色ゲットを祝福してくれているに違いない(笑)??

※なんか、お祭りやってたみたいです。










根室への道パイロット国道


AM11:42
虹別を後にし、ふたたび243号を東へ猛進する。

網走〜根室を結ぶ国道243号・・・・
それは、通称・パイロット国道と呼ばれている。

かつて
パイロットファーム<試験農場>が数多く作られた界隈
である事が由来しているとか。

その道路は、
これまた気持ちの良い弾丸ストレートがどこまでも続く。





牛横断注意 の標識。

レアですね(笑)
本州では、まずお目にかかれないのではないでしょうか?




←標識の指示する道路。

牛がのんびり横断している光景は残念ながら確認できず。

標識の通り、やはり牧場が多く点在していた★
これまで牛ばかり撮っていた感がありますが(笑)
やっぱり素通りできません。。



エンジンを止めて眺めていると、
1頭と目が合った(笑)




みんなのんびりお休み中。
邪魔しちゃ悪いかな(笑)?

しばらく眺めて、ふたたび走り始める。









PM1:00

パイロット国道を東へ猛進し、根室市・突入!
市内入りしたとはいえ、まだまだ荒涼とした風景が
続く。
荒野を、ただ走る。
爽快感・・・・そして、本能の赴くままに。







まさに、
先に手にした旗の色と同じ。
緑色の大地が圧倒的な存在感と共に縦横に続く。







緑の大平原に牧場がポツンとある。
なんともいえぬ素晴らしい光景。


PM1:13
めちゃくちゃ気に入った道路のひとつ(笑)
こ・・・これは??



まるでジェットコースター♪
あの坂を目指してアクセル全開で突っ込めば、
なんか天空に昇れるような錯覚さえ覚える。

拡大したら確認できる左手の距離表示。
139.5km・・・
これは、おそらく網走からここまでの距離と思しい。





PM2:42
根室・市街地へ入る。

左手に開けた海。
水平線の彼方に、うっすらと見える島影・・・・・

あ・・・・

あれは。まさか・・・!?

北方領土…というヤツじゃあ…??





PM3:27
ライダーハウス・インディアンサマーカンパニー。

ここは、ノサップ通商さんという海産物の直売所さんが
経営されているライハである。

夜、花咲蟹を振る舞って頂けるこのライハ・・・
宿泊は、¥1000/一泊
ただし、これは宿泊料金ではない。

こちらのライハさんの意向としては
あくまで、¥1000分の海産物<蟹>をご購入頂いた
人ならば、無料で泊めて差し上げます・・・・・

といったポリシーらしい。
なんか、素晴らしいですね(^−^)

そんなワケで、ここはある程度・早めの時間帯に
要・予約との事。

まだ早い時間ですが、
とりあえず・ご店主に御挨拶。

これで、今夜の寝床は確保・完了♪

さあ、これより 納沙布岬を目指しませう★









◆そして最果てへ・・・◆

PM3:40
根室市街地を突破し、更に東へ進む。
走る道路は、道道35号。
最東端へ続く道である。




3日前に通った稚内へ続く106号同様、
こちらも最果て感・満点の道路です★





まさに、荒野をゆく・・・・といった感じ。
テンションは、本当にオロロンラインとよく
似ている。





ゆくてにみえる一基の風車。




絨毯を敷き詰めたような緑色。。。
その地平のさらに彼方にみえるのは・・・?



北方領土・・・??
そのいずれかの島の山並・・・・!!
PM4:17

小さな案内板に、『納沙布』の文字…!!
終点は近い?!







納沙布岬一般人が到達し得る範囲内での日本最東端

PM4:20
納沙布岬の手前。
納沙布駐在所!
恐らく、日本で最東端の交番??

ここって、こち亀の両さんが第一話で
とばされた場所…(笑)??





PM4:23 納沙布岬

ついにやってきたノサップ岬!!
一般人が到達し得る範囲内での・・・
日本最東端である♪





吹きすさぶ最果ての風・・・
かつて訪れる事叶わなかった地に
足を踏みしめ、少しの間・放心・・・・。
最果ての海・・・
その向こうには?





あれは・・・?
国後島だろうか…?

北方領土の諸島のいずれかであるのは
まず、間違いない。
なんというか・・・・
荒涼たる風景です。
分銅のような白い塔が孤独に佇む・・・。
ここは、納沙布岬灯台。






空を大きく入れて、もう1枚。
あまり良い天気ではありませんが、
最果ての空気は全身で感じる事が
できました★





灯台の傍らからも、
北方領土・・・国後島がよくみえる。。。

現在、我々があそこへ渡る術はない。
そう考えると、
この景色が妙に哀愁を帯びてくるような気がした・・・・
北方領土を水平線に望みながら、
岬は、ただ・波しぶきを散らしていた。





今、自分は最も東に居るのだな・・・・
そう思うと、本当に感慨深い。
あれは…?
撃墜されたモビルアーマー・グラブロ(笑)!?

恐らく、難破したロシア船籍のなれの果てと思われる…。




灯台・脇より。





北方領土資料館…というヤツに入館。
閉館ギリギリだったようで、あまり時間がなく、
ゆっくりみる事は出来ず・・・・

何故か、撮影したのはヒグマの剥製の写真のみ(笑)

小熊ですが、
見て下さい・・・・・手の爪……。
まさに、一撃必殺…?
攻撃されたら、ひとたまりもないぜ…これ(汗)





PM5:12

納沙布岬を後にし、
道道35号を北周りで、根室まで帰る事にする。

往路も素晴らしかったが、
復路もまた、圧倒的な最果て感です★






西へ走る最中も、
北方領土の島影は、常にハッキリと視認できた。
遮るものが何もない為、
風は本当に強く吹き抜けてゆく。





そんな中を、力強く走る50cc。
原付のエネルギーをハンドル越しに
感じたような気がした。
No Boy No Cry
進まなきゃ
勢いを増した向かい風の中を・・・・

We are living…
living in the Thirty

We still Fight…

Fighting in the Thirty





RH・ISCライダーハウス・インディアンサマーカンパニー

PM6:05 根室・市街地

納沙布岬を制覇。
荒々しい大地の道路を突破し・・・・・
ライダーハウス・インディアンサマーカンパニーに
無事・帰還(^−^)b
おや、2階の窓から灯りが漏れている…
という事は??




インディアンサマーカンンパニー・内部。

こちらは、2階。
寝室・兼・談話室。

過去、幾多の旅人達の写真で埋まっている。


そして、今夜はどうやら、2人のチャリダーさんと
同泊のようです♪

先の到着時の時点では、私ひとりだけだったので、ちょっと嬉しいですね(^−^)





別角度より。
ストーブが北国を思わせる。。。




天井には、かなり年季の入ったホクレンの旗が
並んでいた…
過去幾多の北海道の夏の匂いが。。。







トイレは、外の離れにあります。
トイレットペーパーは、ご覧の事情により、
自前で用意する必要ありです・・・・(笑)

裏手にセイコマもありますんで、
緊急時<?>はそっちかな(笑)??



PM6:19

2人のチャリダーさんに御挨拶し、
とりあえず、風呂に行く事にした。

ライハのおかみさんが、近場の銭湯を
紹介して下さる。

こちらは、周辺地図。
実に親切★






PM7:19
風呂から戻ると・・・・・・

うおおおおお!!!!
お話の通り!!!
花咲ガニが用意されていたあああ(T_T)

宿泊者のお名前付きで、きちんと人数分用意してくれてます。
とっても可愛いカニさんマークは、なんと!手描きです。
しんみりと温かさが伝わります(*^_^*)

尚、この手描きのシート。
あまりに素敵だったので、レシート入れにきっちり保管して
お持ち帰りしました★






〜オマケ〜

カニ食い終わってから、
上手な食べ方の見本シートが置かれているのに気付く・・・(笑)

でもでも
おかみさん曰く、
『なかなか上手に食べられたんじゃない?』 との事♪


2人の同泊者とも、ちらほらお話し・・・・・
最果ての夜は、ゆっくりと過ぎてゆくのでした。





さあ、カニ!食うぞう♪♪

ハサミでじょきじょきと甲羅を裁断し、
ぎっしり詰まった身をひとくち頬張ると・・・・・

うごろあ!?!?!?!

うままままま・・・・・

う、まいいいいいい((T_T))

ミソまでしっかり美味しく頂き尽くしました★
ホンマに美味かったです(^−^)





旅も、いよいよ2週間を突破!!
14日目となる本日は、屈斜路湖を出発し・・・・
最東端・根室は納沙布めざしてひた走る道行きでした★


その道中は、
念願の緑フラッグを入手したり、
息を呑むような素晴らしい道路に幾つも出逢ったり・・・・・

様々な感動を胸に、
ついに・・・・・
かつては訪れる事がなかった最東端・・・・納沙布岬に達したワケであります★

また、
雲が非常に多かったものの、これといった雨に遭遇する事もなく
東の果てを見物できたのは、本当に幸運でありました。


北方領土に関する複雑な事情が絡む土地ではありますが、
根室の町・・・・
素朴で本当に素晴らしい町でした。

さあ、
翌日以降は、黒を追うべく西へと進路を変えるのですが・・・・・

そこには、素敵すぎる出来事がまたしても待っていたのでした(^−^)


 


→NEXT 9月12日

←BACK